2024年7月31日、JR大阪駅西口改札直結の「JPタワー大阪」にオープンした「THE OSAKA STATION HOTEL, Autograph Collection」(以後、大阪ステーションホテル)に宿泊してきました!
大阪駅周辺では、リッツカールトンやウェスティン、アロフトなどに続くマリオット系列ホテルで、JR西日本ホテルズ系列でもあります。初代大阪駅の跡地に建つことから、大阪駅の歴史や文化を感じさせるクラシックかつモダンな内装が魅力のホテルです。
本記事では、開業してまだ2ヶ月ほどの大阪ステーションホテルに宿泊した際の様子をご紹介します!
本記事は2024年9月滞在時のものです。
サービス内容(特に食事)などは変更になる可能性もあり、予めご留意をお願いします。

写真は Wikipedia より引用
- 予約サイト
-
マリオット公式サイト(こちら から予約できます)
- 部屋タイプ
-
シーニック キング, 客室, 1 キング, シティビュー, 高層階
- 宿泊費
-
マリオットアメックスプレミアムカードの無料宿泊特典
(予約時:47,000ポイント) - 食事
-
なし
JPタワー大阪
ホテルの紹介をする前に、少しだけJPタワー大阪について。2024年9月6日に開業したばかりの「グラングリーン大阪」から、JR高架下貫通通路を挟んだ隣接地・大阪駅西地区に誕生した大型複合ビルです。

こちらは「JR大阪駅西口改札」と直結しており、加えて地下通路や、「JR大阪駅連絡橋口改札」からもアクセスできるようになっています。大阪ステーションホテルはJPタワー大阪の29〜38Fに位置しており、1Fにエントランスがあります。


地下1Fから6Fまでは「KITTE OSAKA」になっており、カフェやレストラン、日本各地のアンテナショップなどが多数入っています。ホテルのレストランやバーはちょっと敷居が高い・・・と感じる方は、こちらで食事したりお酒やおつまみを買ったりできるので、かなり便利です。
余談ですが、大阪・北区大深町にオープンした話題沸騰中の「グラングリーン大阪」も見どころスポット。ホテルとは駅を挟んで反対側にあり一見遠そうですが、JR高架下貫通通路とつながっているので意外にもアクセス良好です!(徒歩7分ほど)

訪問時点では施設内のお店の多くはまだ準備中のようでしたが、これからの発展が気になるところです!
ホテル内の施設やサービス
- 1F
-
- エントランス
- 29F
- 30F
-
- OFURO(7:00~22:00 / 最終受付 21:00)
- GYM(24時間営業)
- 38F
-
SPECIALTY SALON
- クラブラウンジはありませんが、38FのSPECIALTY SALONがいわゆるクラブラウンジに相当します。
- プールはありません。
エントランス(1F)
ホテルのエントランスは、JPタワー大阪(KITTE)内・1Fの上りエスカレーター付近にあります。

中に入るとKITTE内の賑やかさが一転し、高級ホテルらしい雰囲気に。


廊下の壁面には白い算盤のような装飾が。こちらは「碍子(ガイシ)」という電線を支えるための器具で、電車のパンタグラフを支えるのにも使われているそう。
大阪ステーションホテルでは、このように電車に関連する装飾があちこちに使われています。
(本記事では、筆者が発見した装飾をちょこちょこ解説していこうと思います!)
エントランスはKITTE内の他、「JPタワー大阪」の車寄せ側にもあり、こちらにも電車に関連する装飾がいくつも。



列車の安全弁や、昔の行き先表示パネルなどが飾られています。ホテルの雰囲気にもマッチしていて、こういうのをクラシックモダンというのでしょうか?
奥にはエレベーターホールがあり、ここから29階のフロント(レセプション)に向かいます。


エレベーターホールの壁面にも装飾が。こちらは昔の大阪の地図が描かれた板(スケートボード?)のようです。
フロント/レセプション(29F)
エレベーターで29Fに上がってきました。ちなみに1Fからアクセスできるのは7F(宴会場)と29Fのみで、客室フロアへはフロント奥のエレベーターから向かいます。



レンガが敷き詰められた廊下を進みフロントへ。薄暗かった雰囲気が明るく開放的に。
中央にある、楕円形のアイランドカウンター(駅の改札ブースがモチーフだそう)でチェックインします。

筆者がチェックインしたとき(15時ちょうど)はそれほど混雑していませんでしたが、5分ほどすると行列が。連休中は特に、チェックインの時間には留意した方が良さそうです。


Hotel Information and Services(ENGLISH)
チェックイン時に、こちらの館内・サービス案内をいただきました。
朝食はプラチナエリート会員以上なら無料になるようですが、そうでない場合は有料です。

フロント前にある、一際目を引く木のモニュメント。こちらは大阪環状線がモチーフだそうです。


フロント階のあちこちに、ソファや椅子などの寛げるスペースがあります。
どれもレトロなデザインで、昔の駅のような雰囲気がありますね。


フロント奥、上階へ向かうエレベーターホールの手前の壁面にも、思わず目を引くデザインの装飾が。
中央付近に時刻が書かれており、鉄道の運行図表(ダイヤグラム)のようです。
そしてフロントの反対側へ向かう通路には、2人の清掃員が針を動かす不思議な時計が。

ゴミを針に見立て、掃きながら回すことで時刻を表すという斬新すぎる時計です。思わず動画に撮ってしまいました。
この時計、実は12時間かけて撮影された映像アートとのこと。時計が見えるエリアには後述のWATER STATIONがあり、時計なのに時間を忘れて見入っちゃいそう。
さらに、ロビーラウンジからお手洗いへ続く廊下にも鉄道関連の装飾が見られます。


一つは「鋏こん(きょうこん)」と呼ばれる、ハサミで切り込みを入れた切符のような形の装飾が横一列に。もう一つは線路の枕木3本を使った装飾で、BTC・BCC・ETCといった文字は線路の敷設状態(曲がり具合)を表しているそうです。
WATER STATION(29F)
フロントの待合スペースには、オレンジのライトが輝くWATER STATIONというコーナーが。



こちらでは、備え付けの封筒型紙コップで水を飲むことができます。
昭和の新幹線内で設置されていた様子が再現されています。
その奥には、ヘッドマーク入りピンバッチなどが出てくるガチャガチャコーナー。




レストラン&バー(29F)
同じく29Fには、レストランやバーが計4つあります。


(オールデイダイニングレストラン)

今回筆者は利用しませんでしたが、朝食会場でもあるTHE-MOMENT GRILL & DININGは豪華列車の食堂車をイメージしたダイニングとのこと。THE ROBBY LOUNGEではアフタヌーンティーがあり、夜の雰囲気もとってもお洒落でした!

お手洗いに向かう途中には「駅長室」と書かれた扉が。宿泊時点では気づかなかったのですが、こちらはなんと秘密のバーになっているとのこと。公式サイトでは「鉄道愛あふれる駅長がお待ちしています」と書かれており、鉄道マニアでなくても訪ねてみたくなります。
夜の雰囲気(29F)




夜のフロント階の様子です。クラブフロアのようなWATER STATIONに、大阪駅前の夜景が見渡せるロビーラウンジが素敵すぎました。
GYM & OFURO(30F)
30Fには、24時間営業のジムと、お風呂・ドライサウナ・水風呂が楽しめる「OFURO」があります。



有酸素系の運動マシンやフリーウェイトなど、一通りのトレーニング設備が整っています。
「OFURO」は、スペシャリティ(38階)、THE SUITE(37階)、スイート(各階)の宿泊客のみが利用できる特別サービス。(または、チタンエリート会員以上でも利用できるとのこと)

サウナや水風呂に加え、休憩スペースもあるそう。サウナ好きにはたまらない施設ですね。
SPECIALTY SALON(38F)
38Fには、いわゆるクラブラウンジに相当する施設・SPECIALTY SALONがあります。

こちらも利用できるのは、スペシャリティ(38階)、THE SUITE(37階)、スイート(各階)に宿泊の方のみ。(または、アンバサダーエリート会員以上でも利用できるとのこと)
地上170m、大阪の街並みを眺めつつ、朝食やアフタヌーンティー、イブニングカクテル、ナイトキャップなどのサービスを楽しめるとのこと。OFUROに続き、こちらも魅力的すぎます。
Marriott Bonvoy ゴールドエリートメンバー特典
今回筆者はゴールドエリート会員でしたので、以下の特典を享受できました。
- 25% ボーナスポイント
- 午後2時までのレイトチェックアウト(空室状況に基づく)
- 無料客室アップグレード(空室状況に基づく)
- ウェルカムアメニティ 500ポイント
ただあいにく週末の混雑時でしたので、レイトチェックアウトとアップグレードは受けられず。プラチナ会員以上だと朝食無料、それ以上になると「OFURO」などのサービスも得られるので、可能であればプラチナ会員以上で宿泊したいホテルですね。
客室フロア(30~38F)
30~38Fに、40㎡を中心とした全418もの客室があります。
今回筆者が宿泊したのは、35FのSCENIC(シーニック)というタイプのお部屋です。



エレベーターのボタンが駅の改札のようなデザインに。そしてエレベーターホールにもWATER STATIONが。




客室番号の表示は、鉄道信号機の合図灯「カンテラ」をモチーフにしたデザイン。さらにお部屋のドアノブはハンドルブレーキ。ここにも鉄要素が散りばめられています。
シーニック キング, 客室, 1 キング, シティビュー, 高層階(35F)
今回宿泊した、シーニック キングのお部屋です。
なお、特にリクエストしたわけではないですが「バリアフリールーム」だったようです。


広さ40㎡の標準的な客室ですが、十分広いキングベッドにソファとテーブルがあり、窓からは大阪の景色が堪能できる、まさに「SCENIC」なお部屋になっています。




ベッド側の壁面にはお洒落なウォールアート。サイドテーブルにはBluetoothスピーカーも。


お部屋は北新地側に面しており、部屋からヒルトンやクラウンプラザなどのホテルが見下ろせる格好に。かなりの高層階にいることがわかりますね。笑







テーブルの上には重厚感のある箱が置いてあり、中には黄金糖・飲むだし・岩おこしが入っていました。大阪らしさを感じさせてくれるウェルカムサービスですね。


水回りの雰囲気です。ミラーの周囲が光る演出が好み!
ハンドソープに加えてボディローションも置かれているのが個人的に嬉しい。


かなり広めのお風呂とトイレ。あとで知りましたが、バリアフリールームだったようです。

トイレに飾られていたプレート。おそらくですが、自動改札機に通す切符の裏面(磁気情報)を表したデザインのようです。

クローゼットには2着のバスローブが用意されていました。




クローゼット横のインテリアとアメニティ類。スキンケアセットは特に女性に喜ばれそう。


歯ブラシや髭剃りなどが収められているパッケージは、「鋏こん」(ハサミで切り込みを入れた切符)をデザインした独特のデザイン。駅によって様々な形をしていたんですね。



グラス類やコーヒーなどの飲みも完備!ネスプレッソマシンもありました。
お水は常温保管のものに加え、冷蔵庫内にも。

冷蔵庫内には、缶ビールやみかんジュース、ソーダ、そして日本酒。
なんとこちら、すべて無料でいただけるとのこと!(追加は有料)
割高なミニバーはなかなか利用しづらいですが、これは嬉しいサービスですね。

ということで、早速ビールをいただいちゃいました!


余談ですが、こちらはKITTE 2Fのアンテナショップで購入したクラフトビール&おつまみ。ホテルの外に出ることなくこういった物が買えるのも、当ホテルの魅力ですね。
まとめ
以上、開業して間もない大阪ステーションホテルの宿泊をご紹介しました。
今回は「OFURO」や「SPECIALTY SALON」といったサービスは受けられませんでしたが、鉄道関連の面白い仕掛けがたくさんあって、十分楽しいステイになりました。場所が大阪駅直結&同じ建物内にKITTEがあるおかげで、レストランやショップにアクセスしやすいのもポイントです。
大阪旅行の際など、ぜひ宿泊を検討してみてください!
