こんにちは! 関東在住で普段は鉄道マニアのTAKAです。
先日思い立って長距離フェリーに初めて乗船したのですが、鉄道や飛行機とは一味違う非日常感を味わうことができました。今回は、筆者が関西から九州の移動で利用した阪九フェリー「やまと」の乗船記をシェアしますので、ぜひ皆さんも一度乗ってみてください。
- フェリーは車やバイクなどで乗船できるのも大きなメリットですが、今回は徒歩で利用しました。
国土交通省の定義では「片道300km以上航行するフェリー」を指しますが、ここでは「ホテルのように泊まれるフェリー」のことだと思ってください。2024年現在、日本全国に合計15航路あります。
関東発ではなく関西発にした理由
今回は自宅(関東)から福岡に向かう際に利用したので「北九州(新門司)着」は外せない条件でした。これだけであれば関東と新門司を直接結ぶフェリーも選択肢に入りますが、今回は長距離フェリー初乗船ということもあり、距離がそれほど長くなく、波の穏やかな瀬戸内海を航行する関西⇔新門司で利用することにしました(自宅から関西までは新幹線で移動)。途中で飽きたり酔ったりしちゃうと悲しいですしね。
関西⇔新門司を運行するフェリーは「阪九フェリー」と「名門大洋フェリー」の2社があり、今回は乗船時間や空き状況の都合で阪九フェリーを選択。両社は昔から競合関係にあり、設備やサービスの面でそれぞれ特徴があるようです。機会があれば乗り比べてみたいですね。
阪九フェリーはネット予約がお得!
まずは予約からです。
阪九フェリーではシーズンによって料金が4段階(A~D)に設定されており、閑散期に相当するA・Bであればネット予約でさらに20%OFFになります。またネット会員登録で500pt付与されるのでこちらも使うのを忘れずに。
利用したのが3連休の前日ということもあり、7日前の時点で相部屋のスタンダード洋室以外は満室。しかし当日の昼に改めて確認したところ、個室のスタンダードシングルに空きが!すかさず変更しました(上級クラスに空きがあれば現地でも変更可能)。
今回の料金は [A期間・スタンダードシングル(オンライン予約)8,320円]-[500pt利用]= 7,820円 でした。
片道12時間超かかりますが、他の公共交通機関よりも割安なうえ、船の旅を長時間楽しめることを考えれば破格といえるかも(船内の食事代などは別途かかります)。
予約後はマイページでQRコード(e乗船券)が発行できます。これを使うとチケットレスで乗船できるので、スクリーンショットで保存しておきましょう。
運航ダイヤは日曜~木曜と金曜~土曜で異なります(船内の営業スケジュールも変わります)。
なお、阪九フェリーは2024年時点で4隻体制となっています(主な運航区間は2024年2月現在)。同じ年に就航しているフェリーは同型船のため、それぞれ設備は同一です。
- せっつ・やまと
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主に神戸発着便(2020年就航)
- いずみ・ひびき
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主に新大津発着便(2015年就航)
せっつ・やまと 部屋タイプ早見表
公式サイトでは各部屋の違いが分かりにくいので表にまとめてみました。
スタンダードシングル(ドライバールーム)の「スタンダードシングルのみ」という記載は公式サイトからの引用ですが、おそらくドライバールームとして営業する際に浴衣やスリッパは備え付けられていない、ということだと思われます。
いずみ・ひびきも大部分は同じですが、ペットと一緒に泊まれる「ウィズペットルーム」はせっつ・やまとだけの設定となるほか、部屋数も少し異なります。
出発から乗船まで
連絡バス
当日はフェリーターミナルまで移動していよいよ乗船です。
今回は連絡バスをJR住吉駅から利用しました(JR住吉駅17:10発→フェリーのりば17:32着)。なお新大阪~住吉は快速電車で約25分です。
駅からバス停までは徒歩5分ほどで、途中にはコンビニやドラッグストアなどもあるため乗船前のお買い物にも便利です。
- 阪九フェリーのターミナルは終点のバス停が最寄りです。
商船三井さんふらわあのターミナルも経由するので誤って下車しないように! - 運賃の支払いは現金しか使えません。
有料区間を利用する場合は事前に小銭のご用意を!
この日は16:55のバス停到着時点で既に先客がおり、乗車後は超満員。キャリーケースを持った方も多く、フェリーターミナルに着くまでの約30分間座れずじまい…。始発の阪神御影駅、または六甲ライナーで移動してアイランド北口駅から利用した方がいいかもしれません。
ターミナルビル
渋滞の影響もあってターミナルには定刻(17:32着)から少し遅れて17:40(出発50分前)に到着。Webサイトには30分までに乗船するよう書かれており、次のバス(定刻18:00着)だとちょっと不安ですね。
ターミナルビルに入るとすぐに窓口が見えますが、QRコードがあれば手続きは不要ですので乗船口に直接向かいましょう。係員の方にQRコードをスキャンしてもらえば無事乗船です。
(外からも階段で上がれます)
奥の係員にQRコードをスキャンしてもらいます
いよいよ乗船!
乗船すると3フロア吹き抜けのロビーがお出迎え。雰囲気はさながら豪華客船…!(乗ったことないですが)
案内所で鍵を受け取り部屋に移動します(中にはQRコードが鍵代わりになる部屋もあるようです)。
とりあえず今回はここまで。次回は船内の過ごし方を中心に書いてみようと思います。