神奈川県の横須賀から船で約10分、東京湾に浮かぶ無人島『猿島』に行ってきました!
猿島の魅力は、無人島ならではの自然に歴史的遺構が融合した景観!
東京都内からは1時間30分~2時間ほどでアクセスできるので、身近で非日常感を味わえます。
本記事では、そんな島内散策を中心に、写真いっぱいでレポートします!
本記事は2024年10月訪問時のものです。
サービス内容や時間などは変更になる可能性もあり、予めご留意をお願いします。
東京湾唯一の自然島であり無人島。約0.055km2/周囲約1.6km。明治時代に東京湾要塞の一部として猿島砲台が建設され、現在も要塞跡が残る。2015年に国史跡に指定されている。
- アクセス
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三笠ターミナル(横須賀中央駅から徒歩約15分)より船で約10分。
- 料金
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往復乗船料:1,500円(大人)
入園料:500円(大人)
※各種割引あり - アクティビティ
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要塞跡を眺めながらの島内散策、バーベキュー、釣り、磯遊びなど
- レストラン
- 公式サイト
三笠ターミナル → 猿島へ
横須賀中央駅から徒歩約15分、猿島へ渡る船が出航している「三笠ターミナル」にやってきました。
朝一の便(9:30)に乗るべく、9時過ぎにやってきましたが・・・
連休&快晴ということもあってか、すでに長蛇の列ができるほどの混雑ぶり。完全に油断しておりました。
ターミナル内で往復乗船券(1,500円)と猿島公園入園(500円)のためのチケットを購入。
三笠ターミナルではお土産が買えるショップや休憩スペースもあります。
チケットは購入できましたが、明らかに定員オーバーなお客さんの数。
まさか次の便(10:30)まで1時間以上待つことになるのか?・・・と思ったら、この日はすぐに臨時便が出るとのこと。よかった~。。。
案の定、もともとの船(NEW KUROFUNE)には乗れず、臨時便に乗船。
こちらの船も、ほぼ満員状態で出航です。
この日は雲一つない晴天で、暑すぎることもなく絶好のアウトドア日和!
心地よい風に吹かれながら約10分、あっという間に猿島に到着です!
猿島到着
猿島に到着し、桟橋を渡って上陸です。
お客さんが多いので、船から降りるだけでも数分かかりました。
「SARUSHIMA」ゲートのフォントがユニークでかわいい。
上陸してすぐのところには、レストランやレンタルショップ、Welcome Center、多目的ホールなどの施設が集まった建物。向かい側にはビーチが広がり、BBQや釣りなどが楽しめるスペースになっています。
ちなみに海水浴もできたそうですが、令和6年度は禁止になっています。
この数年で砂浜の形状が大きく変わったことや安全面等が理由とのこと。(詳しくは こちら)
建物の2階にはテラス席が広がっており、爽やかなパラソルが並んでいます。
さらに上のほうに進むと「Sarushima Welcome Center」があり、猿島探検ツアーに参加する方はこちらで受付をします。筆者はツアーには参加しなかったので、そのまま奥へ進みさっそく島内散策へ!
島内散策〜自然&歴史遺産〜
発電所・兵舎・弾薬庫
島の奥へ向かって歩き始めてすぐ、まず最初に見えてきたのはこちらの発電所です。
隣接する大きな煙突が特徴的ですね。
発電所について
明治28年(1895年)に建てられた発電所で、当初は蒸気機関による火力発電所として使用されていたそう。なんと130年近く経つ現在も稼働しており、島の電力供給を補っているとのこと。(現在は蒸気タービンからディーゼルエンジンに変更)
発電所を通り過ぎ、いよいよ猿島要塞と呼ばれるエリアへ。
桟橋 → 島の反対側までは600mほど。ゆっくり歩いても30分ほどの距離なので、さくっと回れますね。
「露天掘り幹道」と呼ばれる切り通し。約300mにわたって石積の壁が続き、ゲームの世界にある遺跡のよう。
切り通しには、かつて実際に使われていたというレンガ造りの兵舎や弾薬庫が建ち並んでいます。
弾薬庫について
小窓のない、アーチ状の入口の建物。明治時代に建設され、砲台で使用する弾薬を保管するために使用されていたそうです。通常は施錠されていて中に入れませんが、探検ツアーの60分アドバンスコースに参加すれば見学でき幅4m、全長約90mのアーチ式のフランス積み煉瓦構造ます。
レンガ造りのトンネル
切り通しを進んでいくと、これまたエキゾチックなトンネルが見えてきました。
トンネルの幅は4m、全長は約90m。アーチ式のフランス積みレンガ構造が特徴です。トンネルの美しい佇まい・雰囲気などから、「愛のトンネル」とも呼ばれているそう。
フランス積れんが建造物について
フランス積(フランドル積とも呼ばれる)は、一段に長手のれんがと小口のれんがを交互に積む工法のこと。仕上がりが美しいとされ、建築学的に貴重な工法だそうです。現存するのはここ猿島要塞に加え、富岡製糸場など全国で4個所のみ。
薄暗いトンネル内部にも地下施設が存在し、旧軍の司令部跡や弾薬庫が設置されていました。
トンネルを抜けると右側に切り通しが続き、前方にさらに別のトンネルが。トンネルを抜けた先には砲台跡や、絶景ビュースポットである展望広場が続きます。
砲台跡・オイモノ鼻広場・展望台
いよいよ猿島の反対側までやってきました。
トンネルを抜けた先は三叉路になっていて、オイモノ鼻広場または日蓮洞窟(古代住居跡)へ向かう道のほか、元来た桟橋へ向かう別ルート(展望台方面)があります。
広場に向かう前にまず目にするのが、これらの砲台跡です。
ミステリーサークルのような円状の跡が計4つ。加えて、ここから少し離れた場所(帰り道)に1つ見られます。
トンネルからの道をまっすぐ進み、「オイモノ鼻 広場」に到着!こちらが猿島散策の終着点ですね。
エキゾチックな世界観から打って変わって、こちらは明るく開けた空間に!
横浜のベイエリアや房総半島も見渡せるビュースポット!海上には帆を広げた多数の船も見えます!
広場の奥には、海岸方面へ降りられる階段があります。
階段を下りた先は磯になっていて、魚の隠れ家になっているそう。磯遊びも楽しめますね。潮風が心地よく、海もかなり綺麗でした!
広場から別ルートで戻る道すがら、今は立ち入れない展望台を発見。展望台という割にはかなり低いような・・・。
展望台があるエリアにもちょっとした広場があり、お弁当を広げている方もちらほら。ちょうど横須賀の米軍基地が見えます。
そして最後の砲台跡。これまでに見たものとは形状が異なり、防空壕のような窪みがいくつかあります。
ランチ休憩@Oceans Kitchen
島内散策が終わり、桟橋近くの建物に戻ってきました。
ちょうど11時頃でしたので、猿島唯一のテイクアウトレストラン「Oceans Kitchen」でランチにします!
横須賀といえば海軍カレー!ですが、実はこの後どぶ板通りでいただく予定なので、こちらではTACOライスをいただきます。
ヨコスカゴールド(650円)
2階のテラス席にて。TACOライスの味は・・・個人的には正直残念な感じでしたが、ビール(ヨコスカゴールド)が美味しかった!アルコール類はハイボールやサワー系など他にも種類があって、お酒好きな人には嬉しい。
(650円)
(500円)
(500円)
追加のドリンクと、デザートにプリンとチュロスも買ってしまいました!これは美味しい!プリンは筆者の分で完売してました。
せっかくなので、目の前のビーチにも少し見学。絶好のBBQ&釣り日和で、各々楽しんでいる方がたくさん!
猿島にはレンタルショップがあり、こちらでBBQや釣り道具を一式レンタルできます。散策だけでなく、このようなアクティビティを気軽に楽しめるのも魅力ですね。また来たくなりました!
猿島 → 三笠ターミナルへ
さて、そろそろ帰ることにします。
帰りもめっちゃ並んでます~。。。
今日は常時臨時便が出ているようで、それほど待たずに乗れたのはよかったです。汗
以上、猿島初上陸についてレポートしました。
自然の中に歴史遺産が溶け込み、非日常感を感じられる良き休日になりました!横須賀からアクセスの良い小さい島なので、移動含めて2~3時間で回ってこられるのもよいですね。横須賀観光の際にはぜひ行ってみてください!