2025年/東海道・丸子宿へ行ってきました!

2025年の旅行・体験第二弾の2日目!(1日目は 富士宮
静岡駅からバスで約30分、東海道・丸子宿に行ってきました!

丸子宿(まりこしゅく)とは?

静岡県静岡市駿河区丸子(まりこ)に位置する、東海道五十三次の20番目の宿場町。藤枝宿と岡部宿の間、箱根峠などの険しい道を越えた後の比較的平坦なエリアに位置しており、休憩や宿泊に適していたそう。

名物は「とろろ汁」。現在もとろろ汁を楽しめるお店があり、特に丁子屋(ちょうじや)は丸子宿を代表すると言ってもいいほどの有名店です。(今回訪問してきました。)

東海道の宿場町を観光するのは2023年末以来でしたので、約1年以上ぶりです。
本記事では、筆者が体験した丸子宿観光をレポートします!

目次

とろろ汁の丁子屋

静岡駅北口ロータリーからバスで約30分、丸子宿にやってきました。

最初に訪れたのは「丸子橋入口」で下車してすぐの、丁子屋(ちょうじや)です。創業はなんと400年以上の江戸時代から続くお店で、丸子宿の名物「とろろ汁」がいただけます。

建物は茅葺き屋根の古民家風で、昨年夏に訪問した 大内宿 を思い出しました。

開店前からすでに人だかりがあるほどの人気店。筆者は開店10分前くらい前につきましたが、受け取った整理券は19番目。12時すぎには100組を超えるお客さんが来訪しているようでした。

店内には、昔ながらの囲炉裏や土間があり、歴史を感じながら食事を楽しめる雰囲気に。一方、ちゃんと現代の技術も利用されているようで、順番待ちには整理券が発行されたり、支払いにカード類やQRコードが使えたり、不便さは感じません。食事場所がテーブル席なのも嬉しかった!

とろろ中心の定食や一品料理のメニュー。シンプルな定番メニューなら「丸子」ですが、せっかくなので筆者が「駿州」、パートナーは「府中」をオーダーすることに。

駿州は、とろろ汁(小)と麦飯に加え、お刺身・黒はんぺんフライ・珍味2種・甘味がつきます。府中には、自然薯の揚げ物である「揚とろ」や「おかべ揚げ」がつきます。とろろ汁は小サイズでもご飯2杯分あり、個人的には十分な量でした。

とろとろのとろろ汁をたっぷりご飯にかけて。個人的には、薬味のネギもたっぷりかけるといい感じのアクセントになってより美味しい!

むかごの珍味や静岡名物の黒はんぺんに、自然薯や山芋を使った揚げとろおかべ揚げもトロッとして美味しかった!

ごちそうさまでした!

歴史資料館

丁子屋には、お店を入ってすぐのところにちょっとした「資料室」があります。

江戸時代に実際に使われた旅人たちの道具や歌川広重の作品が展示されており、特別企画展示やイベントも行われているそうです。

そして今回注目すべきはこちらの「十返舎一九」!

生誕260年(1765年生まれ)とのことで、素敵なデコレーションが・・・・かなりシュールです。笑

ところで、十返舎一九といえば歴史の授業で習った『東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)』。江戸時代に十返舎一九によって書かれた滑稽本(ユーモア小説)で、この物語の中で丸子宿の「とろろ汁」が登場します。このエピソードがきっかけとなり、丸子宿=とろろ汁の名所として有名になったそうです。

丸子宿の名物と歴史、一度に楽しませていただきました!

とろろ汁の丁子屋

住所

〒421-0103 静岡県静岡市駿河区丸子7丁目10-10

公式サイト

https://chojiya.info

旧東海道沿い/散策

丁子屋を訪問したあとは、旧東海道沿いを少し散策してみます。

丁子屋自体は茅葺き屋根で宿場町の面影を残していますが、それ以外は普通の住宅街ですね。笑

歴史資料館的なものは特にないのですが、ところどころに本陣跡の看板が見られます。

道沿いの家の玄関には「〇〇屋」書かれた木の看板(立て札)が見られ、当時の旅籠や商店の名残を感じます。

丸子宿にある酒屋・三州屋しらい酒店では、「鞠子の宿」というオリジナル純米酒が購入できます。

丸子宿入口方面(静岡駅側)には、丸子宿の年表や江戸方見付跡の看板など。

こちらの水神社を通り、丸子川沿いを歩いてUターンします。

気持ちいい快晴でしたが、川の水がぜんぜん無い!
そういえば、バスで通りすぎた安倍川もほとんど水がありませんでした。冬はこんな感じなのでしょうか?

川沿いのレールには、一定の間隔で小中学生が書いた詩が並んでました。特に印象に残ったものを掲載しておきます。筆者は意味がよくわからなかったですが、現代っ子っぽい?笑

丁子屋へ戻り、反対側を散策。川沿いには「細川幽斎公歌碑」「高札場跡」。

周囲を一通り散策したので、このまま西方面へ進み、国内最大級の伝統工芸体験施設である匠宿に向かいます。

泉ヶ谷/駿府の工房 匠宿、他

丁子屋から西方面・高速道路の方へ向かって少し北上し、泉ヶ谷にやってきました。先程の旧東海道沿いに比べると、こちらの方が新しい施設も観光客も多めの賑やかなエリアです。

こちらは、「駿府の歴史と工芸を世界中の未来に結ぶ」をコンセプトにする国内最大級の伝統工芸体験施設「匠宿」。竹細工や染色、陶器作りなどの各種体験工房に加え、カフェやショップもある複合的な施設です。

泉ヶ谷には匠宿のほかに、お食事処やショップ、宿泊施設(和楽、1HOTEL)、温泉(ふきさらし湯)などがあります。温泉は1月26日に開湯したばかりということで、後ほど行ってまいりました!

オープンは1999年と25年近く前ですが、2021年にリニューアルしたためか、筆者の想像を遥かに超えるモダンで素敵すぎる施設!ほどよく賑わっており、ブラブラしているだけでも楽しい!

体験工房

匠宿には複数の体験工房があり、駿河竹千筋細工や木工、陶芸など、静岡に伝わる多彩な工芸を体験できます。予約不要の体験もあり、30分から60分程度で参加できるそうです。今回は参加しませんでしたが、また別の機会にぜひ訪問してみたいと思いました!

公式サイト:https://takumishuku.jp/facilities.html

ギャラリー TetoTeto

「ギャラリー Teto Teto」は匠宿にあるショップで、民藝品・工藝品などの生活用品を取り扱っているお店です。店名の通りギャラリーとしても楽しめるような品揃えとインテリアで、商品の写真撮影がOK(SNSへの投稿もOK)なのもポイントです。

公式サイト:https://tetoteto.jp/

匠宿伝統工芸館

匠宿の奥の方には、静岡市を中心とした静岡の工芸品および職人を紹介する施設があります。

一般的な美術家や博物館に比べるとこじんまりとした施設ですが、入場料無料で気軽に入れるのが魅力。体験の合間や丸子宿散策ついでの訪問にぴったり。

公式サイト:https://takumishuku.jp/museum/

HACHI & MITSU

一通り散策し終えたので、匠宿にあるこちらのカフェ「HACHI&MITSU」にて休憩します♪
丸子宿ではとろろ汁のほかに蜂蜜も有名で、こちらでは丸子産蜂蜜を使ったスイーツなどを楽しめます。

店内は「駿河竹千筋細工」のインテリアパネルや照明をあしらった、お洒落で落ち着く空間に。

フィナンシェとマドレーヌに、丸子の名産品である「丸子紅茶」をいただきました♪
丸子紅茶は丸子宿周辺の茶畑で栽培される「和紅茶」で、渋みが少なく甘みのある味わいが特徴です。

丸子紅茶

匠宿内のショップ「コトコトSTORE」にて丸子紅茶が売られていたのでお土産に購入。実は、最近丸子紅茶の栽培者が亡くなってしまったそうで、かなり希少なものになってしまったそうです。。。

HACHI & MITSU

住所

〒421-0103 静岡県駿河区丸子3240-1 駿府匠宿 駿府の工房

公式サイト

https://takumishuku.jp/cafe_hachi_mitsu.html

模型工房

匠宿には、あのタミヤが監修した模型の体験工房も!

入ってすぐのところには、子どもはもちろん大人もワクワクしそうな「木育スペース」という体験施設が。ファミリー訪れたら絶対楽しい!

奥の方には恐竜や各種乗り物の模型などが展示されています。ミニ四駆の製作体験などもできて、試走用コースも準備されていました。

ふきさらし湯

匠宿をひととおり散策したあと、1月26日に開湯したばかりの温泉「ふきさらし湯」へ。

通常は温泉とサウナで1,600円なのですが、開湯記念ということで1,000円に。筆者はサウナ好きなので、とてもワクワク♪

中はあまり広くはないですが、「ふきさらし」の名の通り外に開けた構造になっており、洗い場も含めて全体が露天風呂のよう。冬はちょっと寒いかもですが、外にはサウナや休憩用のチェアーもあって開放感ばつぐんでした!

ふきさらし湯

住所

〒421-0103 静岡県静岡市駿河区丸子3288-2

公式サイト

https://www.fukisarashi-yu.jp/

The COFFEE ROASTER

温泉とサウナでまったりしたあとは、再び匠宿に戻ってアルコールタイム♪

「The COFFEE ROASTER」には大きな焙煎機があり、店名の通りコーヒーが楽しめるのに加え、クラフトビールも楽しめます!おつまみにオーダーした芋けんぴも美味しかった!

The COFFEE ROASTER

住所

〒421-0103 静岡県駿河区丸子3240-1 駿府匠宿 駿府の工房

公式サイト

https://takumishuku.jp/cafe_thecoffeeroaster.html

以上、1日かけて丸子宿を堪能しました!

正直なところ、楽しめるところは丁子屋くらいかな〜とあまり期待していなかったのですが、泉ヶ谷エリアが想像以上に充実していて思いの外楽しめました!今回はぜんぜん工芸を体験できなかったので、またぜひ訪問してみたいと思います!

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