栃木県日光市・鬼怒川温泉にある「星野リゾート界 鬼怒川」に宿泊してきました!
星野リゾート界への宿泊は、静岡県の浜名湖・舘山寺温泉にある「星野リゾート界 遠州」に続き2回目。今回も素敵なステイになりましたので、本記事にて宿泊の様子をレポートします!
2024年8月滞在時のものです。サービス内容などは変更になる可能性もあり、予めご留意をお願いします。
- 全48室、豊かな自然に囲まれた「とちぎ民藝の間」!
益子焼(ましこやき)や黒羽藍染(くろばねあいぞめ)、大谷石(おおやいし)などをしつらえたご当地部屋! - 器や台座にとちぎ民藝を使い、見て楽しむこともできる和会席!
ご当地楽「益子焼ナイト(PM 9:00~)」では、「益子焼マイスター」がその特徴や歴史、器の楽しみ方をご紹介! - 桜 / 新緑 / 紅葉 / 雪景色と、四季折々の景観を楽しめる中庭&温泉!
- 予約サイト
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じゃらん(こちら)
- 宿泊プラン
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【スタンダード】鬼怒川渓流沿いの森に抱かれた静寂の湯宿★
「とちぎ民藝の間」で過ごす 1泊2食付 - 部屋タイプ
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とちぎ民藝の間 和室(40㎡/定員3名)
- 宿泊費
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95,700円(47,850円/人)
栃木県日光市に位置する関東有数の温泉地(泉質はアルカリ性の単純温泉)。鬼怒川渓谷沿いに位置し、40軒ほどのホテルや旅館が並ぶ。観光スポットには、日光江戸村や東武ワールドスクウェアなど。
アクセスは、東武鉄道鬼怒川線の鬼怒川温泉駅が最寄りで、東京からも容易に訪れられる。また、2023年に東武鉄道が運行する新型特急列車・スペーシアXが運行を開始し、日光・鬼怒川エリアへの訪問がより魅力的に。
ホテル到着〜館内散策
鬼怒川温泉駅から徒歩約15分ほど、星野リゾート界 鬼怒川に到着しました!
地図で見ると近いように思いましたが、川を渡るのに大回りせねばならず、タクシーなどの交通機関を使えば良かったと後悔。。。(ちなみに、駅からはホテル間循環バス(有料)が出ています。)
着いた先にはホテルらしき建物がなく、「?」という感じでしたが、なんとここからロープウェイで本館へ向かいます。
森の中を昇っていく様子はちょっとしたアトラクションのようで、一層ワクワク感を高めてくれます。
まず目に入るのが、ホテル内中心の風情を感じる中庭!
フロントやトラベルライブラリー、お食事処、宿泊棟や温泉へ移動する際など、滞在中のあらゆる場面で目にすることになります。
こちらはチェックイン時にいただいた館内案内です。
フロント前にあるロビーエリアでは、「益子焼ナイト」というご当地楽の準備が進められていました。
こちらのホテルでは、「益子焼マイスター」が益子焼(ましこやき)という栃木県で作られている伝統的な陶器の特徴や歴史、器の楽しみ方などを紹介してくれるそうです。
益子焼ナイト(PM 9:00より、30〜40分)
「星野リゾート界」のおもてなし。
伝統工芸・芸能・食など、「ご当地楽」として地域の魅力を満喫できるイベント。
夕食時間の関係で、筆者は残念ながら参加できませんでした。。。
フロントの脇には、益子焼と思われる壺や陶器などがズラリと展示されています。
様々な形やデザインのものが並んでおり、食器を通り越してアート的存在に。
フロント奥にある民藝ショップ。
「民藝」と名がつくだけあって、益子焼をはじめとする栃木の伝統工芸品がたくさん。
トラベルライブリー
フロントのさらに奥・お食事処の手前には「トラベルライブラリー」と呼ばれるエリアがあり、ソファで寛ぎながら各種フリードリンク&栃木に関する書籍を楽しめます。
コーヒーはもちろん、お洒落な器に入った紅茶のティーバッグ。
(宿泊当日)
(宿泊翌日の朝)
ゆず または いちごのシロップを炭酸水で割っていただくジュースが美味しかった!
中庭〜お部屋へ
チェックイン後は、中庭をぐるっと回ってお部屋へ。
中庭内にも歩ける場所があり、自由に散策できます。
宿泊日は蒸し暑い日でしたが、たくさんの風鈴と笹の葉で爽やかな気分に。
夜の雰囲気はこんな感じ。ライトアップされて幻想的で、非日常感満載です。
こちらが宿泊棟。ホテルの廊下が屋外にあって自然に面していると、よりリゾート感を感じられますね。
温泉&湯上がり処
中庭をぐるっと回った奥に、温泉と湯上がり処があります。
湯上がり処には、まさに湯上がりにぴったりなドリンク(リンゴジュース&黒豆茶)とアイスキャンディー、黒羽藍染(くろばねあいぞめ)を使った団扇(うちわ)が置かれています。
湯上がり処では、16時から「温泉いろは」というイベントが開催されます。(要予約)
鬼怒川の湯守りが、鬼怒川温泉の歴史とともに泉質や効果的な入浴法を説明してくれるそう。
夜の湯上がり処では日本酒が振る舞われます。夏らしいスイカのラベルが貼られた、その名も「酔夏」。
夜の雰囲気も素敵でした!
お待ちかねの温泉(男湯)はこんな感じ。四季折々の景色を見ながら入浴できるシンプルな造りになっています。
十二分にリラックスできる入浴なのは言わずもがな。
タオルは脱衣所に用意されているため、手ぶらで温泉に行けるのも個人的に嬉しいポイント。
ただ、浴槽はシンプルな内風呂と外風呂の2つのみで、サウナや水風呂などもありません。
個人的にはちょっと物足りなかったかも。
部屋(とちぎ民藝の間)
『とちぎ民藝の間』という、地域らしさあふれるご当地部屋。
館内あちこちで見られる栃木の民藝品が、客室にも設えられています。
リビングとベッドルームが仕切られており、ちょっとしたスイートルーム感。
広々とした畳敷きのリビングには大きめのソファとテーブル。
田舎の実家に帰ってきたような安心感が漂います。
ちなみにリビングのテレビは駆動式のアームが付いており、このように動かせられるのでソファからでも見られます。またテーブルの上には、品の良い2種類のお菓子が置かれていました。
窓を開けるとちょっとしたテラス席。木々を眺めながらコーヒーを飲んだりするのも気持ちよさそう
こちらがテラスからの景色。秋には紅葉も見られそうですね。
お風呂はシャワーのみでバスタブはなし(一部客室には露天風呂付きもあり)ですが、外の景色を眺めながらの朝シャンが気持ちよかったです。
アメニティ類は、お持ち帰りもできる可愛らしい風呂敷に。
クローゼット内には、お食事処にも着ていける館内着に加え、殺虫剤などの虫さんセットも。ホテル全体が自然に囲まれているので、こういったセットが置いてあると安心ですね。
ビールやシャンパンなどをいただくのにぴったりなグラスや、益子焼のカップも置かれています。冷蔵庫内はミニバーで、缶ビールやサイダー、甘酒などが入っており、一部を除いて300~500円で購入できます。
テレビの下には星野リゾートを纏めた本。こちら、なんと持ち帰り自由!
写真付きでセンス良く纏められていて、他のホテルにも行ってみたくなります。
夕食(季節の会席)
温泉後、トラベルライブラリーでまったりしたあとは、お楽しみの夕食です。
お食事処は1Fフロント/トラベルライブラリーの奥、時間は17:30~ または 19:30~のいずれか。
中庭に面したカウンター状のお席に案内されました。
食事内容はスタンダードの「季節の会席」です。(グレードアップすれば「鮎の石焼き会席」も。)
まず最初に目につくのが、ご飯を炊くための大きな土鍋。席につくと同時に着火 → 会席の最後に美味しいご飯がいただけます。ドリンクは栃木の日本酒。こちらは益子焼の徳利とお猪口とのこと。
牛肉とらっきょうのタルタル とちおとめのドレッシング
鮑真薯 白葱 青柚子 あおさ海苔
牛肉の旨味 + らっきょうとドレッシングのさっぱりさが合わさった先付け。二品目の煮物椀には贅沢な鮑。
栃木の伝統技術「鹿沼組子」に盛り付けられた、目で見て楽しめる宝楽盛り。
旬の食材が取り入れられたお料理の数々。日本酒との相性が抜群です。
たたき海老、鱧など
穴子けんちん蒸し
冷たいお料理のあとは温かいお料理。海老や穴子など海の幸が続きます。
牛とちたけの吉野仕立て
焼き物はお肉!「ちたけ」という、栃木でよく食べられているキノコの旨味が合わさった逸品。
千瓢と実山椒の土鍋ご飯
メイン料理のあとはご飯とお味噌汁。土鍋ご飯が炊きあがりました。
山椒やおこげの香ばしさで美味しい!土鍋のご飯すべていただきました!
界 鬼怒川特製 豆乳羹ゆず風味
最後のデザート・豆乳羹。滑らかな食感とやさしい甘さに、さっぱりしたゆずが〆にぴったり。
ごちそうさまでした!
朝食(ご当地朝食)
翌朝9:00、夕食と同じお食事処にて朝食です。
納豆や玉子焼き、お浸しなど、朝食らしい上品なセットです。
「しもつかれ」とは、酒粕の風味が特徴的な栃木県の郷土料理。初めていただきました!
「ばっとう汁」も栃木県の郷土料理。「すいとん」と呼ばれる団子を入れた具沢山の汁物で、体が温まります。
ごちそうさまでした!
チェックアウト&総評
朝食後は、チェックアウト(12時)まで温泉・トラベルライブラリー・お部屋でゆったり。10〜11時くらいのチェックアウトが多い中、お昼までのんびりステイできるのは嬉しいですね。
今回2回目の星野リゾート界、前回宿泊した「遠州」と比較すると、あちらの方がイベントやトラベルライブラリーが充実していたように思いますが、食事はこちらの方がご当地物をふんだんに取り入れていて豪華さを感じました。中庭を中心としたホテルの造りや、お部屋の雰囲気もこちらの方が好みでしたね。
あくまで個人の感想ですが、同じ系列でも場所によって特色が変わるのは面白いですね。
また是非、他の星野リゾートホテルにも泊まってみたいと思います!
(おまけ)周辺観光
昨年(2023年)鬼怒川温泉を訪れた際、鬼怒川周辺をぶらっと散歩したので、少しだけ周辺情報もご紹介します。
ふれあい橋
橋を横から見ると、はしごを倒したようなフィーレンディールと呼ばれる構造(トラス構造から斜材を省略した四角形を単位とした構造骨組)が特徴の、歩行者専用の橋。
イベントスペースでもあり、夏場はビアガーデンが開催されたり、花火が打ち上がったり。
『百華繚乱花火~鬼怒川焔火~』を近くで見たいならここから!
東武ワールドスクウェア
鬼怒川温泉駅の一つ隣、「東武ワールドスクウェア駅」前にあるテーマパーク。
日本はもちろん、アメリカ・エジプト・ヨーロッパ・アジアなど各地域から、ユネスコの世界文化遺産を含む有名建造物が1/25のスケールで再現されています。
超有名建築が、国を超えて同じ画角に収まるのはここだけかもしれません。笑
鬼怒川温泉にお越しの際は、これら周辺観光地もぜひ訪れてみてください!