愛知県の豊橋駅から電車で約1時間、新城市にある湯谷温泉の有名宿・『湯の風 HAZU』に宿泊しました。
外観は「歴史を感じる古めの旅館」という雰囲気ですが、さすが湯谷温泉の人気の宿ということで、チェックインからチェックアウトぎりぎりまでガッツリ満喫させていただきました。
本記事では、筆者が実際に体験した『湯の風 HAZU』の料理・温泉・各種サービスなどをご紹介します!
本記事は2023年2月滞在時のものです。
サービス内容(特に食事)などは変更になる可能性もあり、予めご留意をお願いします。
鳳来峡(愛知県新城市にある峡谷)の川沿いにある温泉地。
1300年も前に開湯したとされ、日本百名湯にも選ばれている。
湯谷温泉駅を降りてすぐ、川の両岸に10軒ほどの温泉宿がある。
アクセス
- 車
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「新城IC」または「鳳来峡IC」からのアクセスが良好。名古屋から約1時間15分、浜松から約1時間ほどの距離。
- 電車
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JR飯田線の湯谷温泉駅が最寄りで、豊橋駅から約1時間(特急は約40分)。駅を出てすぐ温泉地であり、のんびり温泉宿に宿泊するのがメインなら電車でもOK。
『湯の風 HAZU』について
はづグループ リゾートが運営する、湯谷温泉にある3つ星ホテル。
湯谷温泉駅から徒歩5分ほど、新城ICから車で約20分ほどの、鳳来峡・宇連川沿いに位置しています。
「湯の風」という名の通り、渓谷を眺めながらの露天風呂が一番のポイント。
露天風呂の『落ち葉の湯』、内風呂の『馬の背湯』の2種と、貸切露天風呂、さらに足湯もあります。
決して安いホテルではありませんが、1泊2食付き/2人で3万円〜(2023年2月の週末)と高すぎるわけでもないため、たまの贅沢としてまったり過ごすのにピッタリ。
一人旅プランも用意されており、その場合は1万5千円〜(2023年3月の週末)。
食事処にはカウンター席も用意されており、おひとり様で行きやすいのも魅力です。
さらに日帰りプランもあり、昼食(プランによって夕食も)付きで一日温泉に入りながら過ごせます。
様々なニーズに対応してくれて嬉しいですね。
『湯の風 HAZU』滞在記
- 予約サイト
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じゃらん(こちら)
- 宿泊プラン
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★貸切風呂無料&ワンドリンク&アメニティ付★大人気カップル24Hステイ!ご夫婦利用も歓迎!
- 部屋タイプ
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渓谷側 眺めのよい和室(禁煙)
バスなし、館内Wi-Fiあり - 食事
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朝・夕2食付き
- 宿泊費
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36,300円
全国旅行支援で6,000円OFFとなったため、実際の支払いは30,300円でした。
「24時間ステイ!=12時チェックイン翌日12時チェックアウト!」だったのですが、ちゃんとプランを見ていなかった私は15時チェックインと勘違い。(今この記事を書いていて気づきました。汗)
ということで15時前の電車で湯谷温泉に到着し、15時過ぎにチェックイン。
ホテルに入ってすぐ、ロビーの向かいには営業部鳥(えいぎょうぶちょう)『こはく』がいます。
フクロウの仲間のコノハズクという種類だそうです。
夜行性のため、チェックイン時は寝ているようでしたが、夜になると起きて頭を撫でられます。
コノハズクだから『こはく』なのかな?
ロビー向かいの奥にはくつろぎスペース。
すぐ近くには、お水や湯上がりサービスのゆずジュース、モーニングコーヒーが無料提供されているカウンターがあるので、ドリンクを持ってきてゆったり過ごすことができます。
建物は古いようですが中はとても綺麗で、古臭さは感じません。
ここのカウンターで、お水やゆずジュース、朝はコーヒーが無料でいただけました。
ゆずジュースは思った以上に甘くて美味しかったです。
気に入った人は、ロビー横の土産物コーナーで購入もできます。(お酒なども買えますが、21時頃に閉店してしまうので時間に注意!)
宿泊したお部屋
今回宿泊したお部屋は『渓谷側 眺めのよい和室(禁煙)』。
8畳の広々した和室と、奥には広縁があり、そこからテラスに出られます。
渓谷側なので、眼下にはもちろん宇連川が見られます。
ただ、館内や室内に比べるとテラスは古く、あまり綺麗とは言えませんでした。
部屋のテラスから渓谷を眺めるより、ロビー向かいや温泉近くのくつろぎスペース、足湯エリアから眺める方がいいかも。
洗面所&トイレ。
奥にお風呂もありますが、宿泊プランに記載が合った通り現在は使えません。(温泉があるので使えなくても困りませんでした。)
綺麗に掃除されてはいますが、こちらも館内や室内と比べると、少し古さを感じますね。
ちなみに、洗面所・トイレがない訳あり宿泊プラン(共用トイレを使う&少しお値打ち)もあります。
周辺観光
少しお部屋で休んでから周辺観光へ。
チェックイン時にウォーキングマップを貰えたので、明るいうちに少し歩いてみます。
マップをぐるっと一周すると6km以上あるようです。
体力とあとのプランを考慮し、『湯谷大橋→足湯・温泉スタンド→馬の瀬岩→不動滝→渡瀬橋→ホテル』のルートで散策してきました。(レンタサイクルもあるようなので、自転車であれば一周できたかも。)
詳細は以下記事に纏めていますので、こちらでは割愛します。
温泉(落ち葉の湯&馬の背湯)
周辺散策からホテルに戻り、時間は17時過ぎ。
夕食は18時からなので、待望の温泉に入りたいと思います。
温泉は以下の2種類で、時間で男女入替制です。
- 落ち葉の湯:露天風呂メイン
- 馬の背湯 :内風呂メイン
私は男性なので、まず落ち葉の湯に行ってきました。
- 落ち葉の湯(露天風呂)
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お風呂はさすがにカメラを持ち込めなかったので、写真は公式サイトより引用させていただきました。
眼下に宇連川が広がる絶景で、夜は星空も広がっており、贅沢な時間を過ごせました!
訪問は2月でしたが、紅葉シーズンはもっと素敵な景色を眺めながら入浴できそうです。
- 馬の背湯(内風呂)
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こちらは馬の背湯で、翌朝に入りました。(写真は公式サイトの引用です。)
内風呂となっており、落ち葉の湯と比べると少し物足りなさを感じますが、広くて快適です。
夕食
お風呂のあとはお待ちかねの夕食です!
お食事処は2ヶ所あり、今回は『望川』(ぼうせん)でいただきました。
中には掘りごたつ仕様のカウンター席もあり、おひとり様でも入りやすい雰囲気。(実際に、お一人で食事されている方が何名かいらっしゃいました。)
温泉旅館でこのようなタイプは珍しい気がします。
こちらが夕食のお品書き『春・訪れ』です。
こちらはスタンダードな内容で、予約プランによって鳳来牛ステーキにグレードアップできます。
ワンドリンク付きのカップルプランで予約したので、ビールをいただきました。
アルコールはビールの他、ワインも選べます。
グラスは小さめなので、ぐいっと飲み干してからいよいよ食事スタートです!
手前の赤い器は、爽やかなかぼず香る食前酒。
土筆(つくし)のごま炒めや蕗の塔(ふきのとう)など、前菜から春らしい食材が並びます。
こちらは梅のそうめん。
これも春らしいメニューですね。
添えられているチップを手で砕き、麺の上にまぶしていただきます。
そうめんはこちらの香梅つゆにつけていただきます。
お造里は3種類。
左下の赤色のお刺身は「絹姫サーモン」。
マスとアマゴをかけ合わせた品種だそうで、サーモン特有の食感に白身魚風の淡白さも持ち合わせた逸品です。
虹鱒(ニジマス)の塩焼き。
パリッとした皮と詰まった身が美味しい。
渓流沿いの旅館では必ず食べたい一品です。
こちらはイノシシ鍋。
お肉ももちろん美味しいですが、「自家製味噌出し」のスープが甘くて濃厚!
具を食べ終わったあとも、スープだけ別皿に取り分けてもらいお酒のつまみにしていました。笑
新緑色の餡に浸された、見た目にも春らしい揚物。
筍や蕪(かぶ)など、春を感じさせる食材が使われており、あっさりした味わいに濃厚な餡がマッチします。
春菜ごはんとお吸物、香り漬け。
最後まで春らしいメニューが続きます。
最後にデザートの白乳ゼリー。
最初に見たとき、プリン?杏仁豆腐?と思いましたが、まさかのゼリーでした。笑
ゼリーは甘さ控えめなので、添えられているイチゴとあずきの甘さが引き立ちます。
以上が夕食の内容です。
『春』がテーマのコースということで、全体的にお上品な、さっぱりした内容で美味しくいただきました。
ただ量としては多くはなく、人によっては物足りなさを感じるかも。
季節によって内容は変わると思いますが、「がっつり味の濃いものを食べたい!」という方は、鳳来牛ステーキなどが付いている別プランが良いかもしれません。
ごちそうさまでした!
貸切露天風呂
食後は、本プランに含まれている貸切露天風呂へ。
(含まれていない場合、税込2,200円必要です。)
じゃらんで予約したときに希望時間を伝えることができ、40分間露天風呂を楽しめます。(厳密には、鍵を受け取って40分後にフロントに返さないといけないので、実質30〜35分くらい)
『落ち葉の湯』と『馬の背湯』は部屋からタオルを持っていく必要がありましたが、こちらはタオル付きなので手ぶらで行けました。
こちらが貸切露天風呂。
もちろん渓谷側に面しており、お湯に浸かりながら絶景を独り占めできます。
夜で天気も良かったためか、星空もめちゃめちゃ綺麗でした!
朝食
翌朝、まず目覚ましに『馬の背湯』(内風呂)へ。(お風呂の様子は 前述の通り)
その後は朝食です。
こちらが朝食のお品書き。
ビュッフェスタイルではなく、決まった内容のメニューが用意されています。
朝食後は、ロビー近くのカウンター(こちら)でコーヒーもいただけます。
写真一枚に収めるのが難しいくらいの品数!
お味噌汁は『茶節汁』という初めて見るタイプで、自分で味噌玉を溶いていただきます。(写真はすでに溶いた後)
こちらは『牛と野菜の陶板焼』。
朝からあったかいお肉が食べれるのは幸せです。笑
足湯
朝食後、くつろぎスペースでコーヒーを飲んでから、お食事処横の足湯テラスにやってきました。
足湯テラスはこんな感じ。
テーブルの下に足湯があり、温まりながら宇連川の絶景を堪能できます。
湯谷温泉には無料の足湯もありますが、景色はもちろん快適さでもこちらが圧倒的ですね。
足湯のあとは、そろそろ時間ということでチェックアウト。
湯谷温泉には初めて訪れましたが、周辺観光も含めてたっぷり満喫させていただきました!
今回お世話になった『湯の風 HAZU』は、お風呂や食事以外にもくつろぎポイントがたくさんあり、また泊まりたいと思わせてくれるホテルでした。
湯谷温泉に行く際は、是非宿泊を検討してみてください!